| 回数 | 放送日 | サブタイトル | ゲスト出演者 |
| 36話 | 昭和42年1月4日 | 平次屠蘇機嫌 | 夢路いとし 喜味こいし |
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笹野様へ年始の挨拶へ行った帰り道。平次と八五郎は「さざなみ」という妙な料理屋を見つける。正月飾りが裏返しになっていたり、障子が一枚裏返しになっていたり。平次は酔ったふりをして、中に入っていく。客の様子もおかしい。なんと正月二日にはもう店じまい。疑惑をもった平次はそのあとに料理屋を開き、様子を見る。そして不審な虚無僧たちが客として入ってくるが…。 ゲスト 夢路いとしさん、喜味こいしさん 原作は同名の「平次屠蘇機嫌」 原作では質屋の倉橋屋総七(実は泥棒)は店で殺され、番頭がお金とともに行方不明となる。 親分の紋付はやっぱり芸紋の「違い柏」前掛けにたすきの料理屋の主人もよくお似合い。 いとしこいしさんは、平次の店に来た三河万歳、お正月らしくていいですね。 「さざなみ」で酔ったふりをした平次、かなり酔っ払っていました。無理にひょうたんのお弓を呼んで歌わせ(「縄のれん」)それにあわせて平次が踊ります。 女岡っ引き、お品さんが大活躍。万七親分と清吉は、平次の家に来て嫌味を言っただけ。 * ラストシーン 平次の家。百人一首を詠む声が聞こえる。「大江山 いく野の道の遠ければ まだふみもみず天橋立」そこへ大工が通りかかる。 大工「とっくに松がとれたのによォ~、いつまで正月気分でいるつもりなんだろう、この家は」 お静「田子の浦に うち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は…」 お品「はい!」 お弓「あっ、親分!ずるい!お品さんの方が先ですよ」 平次「(むきになって)そんなことあるもんかい!俺の方が先だい!…ねっ、旦那(笹野様を見る)」 笹野「ん~、この勝負、お白州より面倒だな」 隣室から見ていた八五郎。 八「いい年して、どうだろうな」 |
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| 37話 | 1月11日 | 十手飛脚 | 町田祥子 原健策 |
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薬種問屋の秘伝書が狙われる。上総屋のひとり娘のかどわかしも絡んでいるらしい。敵は投銭も通用しない強い奴。八五郎は怪我をしてしまった。平次ひとりで伊豆まで秘伝書を持っていくことになった。真犯人はなんと婿養子にするつもりだった番頭の久七! ゲスト 町田祥子さん、原健策さん 冒頭、八五郎が親分のように偉い岡っ引きになろうと小石で投銭のけいこ。 秘伝書を手に入れた平次を寅吉と三人の虚無僧が狙う。なんと投銭を素手で掴んでしまうという強敵。珍しく平次が逃げる、逃げる。 平次の旅姿、いつみてもいいですね。 八五郎が怪我をして、平次の家で療養中。逃げ出さないように足とたんすの取ってと紐でつながれています。そうとは知らない八五郎、逃げ出したら思いっきりこけて、面白かったです。 ラスト、またもや虚無僧たちに囲まれた平次。「お静、みてろよ」とつぶやいて、逃げる。さっと振り返って「投銭同時二枚投げ」の新しい技。お静が念のためとたくさんの銭をくれ、懐にいれていたのが、役立ちました。「投銭同時二枚投げ」の写真は時代劇専門チャンネルによくつかわれています。 * ラストシーン 平次とお静が初詣。長いことお静が手を合わせている。 平次「何をお願いしたんだ?」 お静「おまえさんが、今年も無事お役目が果たせますようにって」 平次「バカに長かったじゃねぇか」 お静「ふふふ、それから、もうひとつ」 平次「もうひとつ?」 お静「今年こそ、赤ちゃんを…ふふふ」 平次「(微笑んで)そうかい」 境内を二人で歩いていると八五郎が投銭のけいこをしているのに気づく。 お静「あら、八つあん」 平次「何をやらしても不器用な奴だ」 お静「おまえさん、八つあん、一生懸命なんだから、そっとしておいて…」 平次「うん」 八五郎の様子を見て、二人が笑う。それに八五郎が気づく。 八「なんだ、親分、見てたんですかぁ」 照れくさそうに、頭に手をやる。 |
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| 38話 | 1月18日 | 夜釣りの客 | 伊吹友木子 森幹太 |
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将棋のいざこざで、義父が討たれ、仇を捜しに江戸へ来た成沢久馬と妻の織江。今年中に敵討ちをしなければ、国元の帰参ができない。あせった成沢は碁将棋会所で見かけた仇そっくりの甚助を身代わりにする。 ゲスト 伊吹友木子さん、森幹太さん 今回は八五郎中心の話。将棋仲間として尊敬していた成沢を捕まえなければならないという辛い御用です。 平次は八五郎と差し向かいで話しているとき、キセル回しの見事なこと!クルクルクル… 八五郎は前回(#37)で怪我をし、今回も背中を斬られ、もうたいへんだぁ。 成沢夫婦を自宅に追い詰めた平次、侍らしく自害を促すかのように「衣服をととのえて出てきておくんなさい」と言って、外にでます。 あやうく、犯人にされるところだった無頼者、辰之助。平次に助けられたので、怪我をした八五郎の代わりにお礼として、平次を助けます。そしてこうつぶやくのです。「神田明神、守りの神よ(平次のこと)俺は惚れたぜ」 * ラストシーン
平次の家。 縁側に平次、腰をかけている八五郎。部屋にお静とお弓 お静「気持ちはわかるけど、やっぱり許されることじゃないわね」 平次「だが、お静、侍っていうもんは、哀しいもんだな。おのれをたち生かすためには、俺たちには察しもつかねぇ血を吐くような苦しみがあるんだぜ」 お弓「あのお内儀、冷たい!ひとりで死んでいった成沢さんが、可哀想だわ」 八「親分、成沢さんを誤らせたのは、ありゃお内儀だ。あっしゃね、成沢さんが、あっしと将棋をさしているときが、一番楽しかったって言った時につくづくそう思いましたよ」 平次「だがな、八、そのお内儀にしろ、追い詰められていたからだろう。おめぇの将棋も因果だったな」 ハ「へへへ(寂しそうに)親分、(袂から成沢からもらった巾着に入った将棋の駒を出して)この駒をすいませんが、親分、預かっていておくんなさい。あっしゃ、一回り行ってきますから、へへへ」 八五郎、去る。鳥の声が聞こえてくる。 平次「もずが鳴いてらぁ」 |
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| 39話 | 1月25日 | 奪われた短筒 | 八代真矢子 尾上鯉之助 峰蘭太郎 |
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ある旗本屋敷で賭博が行われている。八五郎は、そば屋に扮して様子を窺う。平次は橋場の三吉という自称大盗人に扮して、潜入。短筒を奪ったとおぼしき浪人とつなぎをつける。首尾よく一味に加わった平次だが、短筒が盗まれた責めで切腹した鉄砲与力の息子、小田切孝吉が屋敷に潜入し、命を落としそうになる。小田切を助ける平次だが、果たして無事戻れるのか。 ゲスト 八代真矢子さん、尾上鯉之助さん、峰蘭太郎さん 盗人橋場の三吉の扮した平次、むしり、しけのある髷。本当に綺麗!踊りもちょっと披露。立ち回りのときなど美脚のお披露目あり。 悪党の頭の愛人、お芳、三吉に惚れたのか、色仕掛けがすごかったです。ウインクなんかしちゃって。 悪党が今度狙うのは「後藤金座」 後藤金座…「金座」は小判、一分金の鋳造や検定、極印、包封を行う。文禄4年(1595年)江戸で彫金師後藤庄三郎光次が金貨を鋳造してから金座は代々後藤役所が家職として統括し、元禄以降は、後藤の邸内に吹所が設けられるようになった。(小学館 江戸時代館より) * 平次の家。 平次、三吉に扮したまま、質草にしようとたんすから自分の着物を出している。 お静「あら、どうしたの?」 平次「おめぇにまた嫌な思いをさせにゃなるめぇ…たのまぁ」 お静「今朝の五両は?」 平次「みんな出ちまったよ。この橋場の三吉、すごく気前のいい盗人になっちまったもんで、いまさら、けちな真似な出来ねぇんだ」 お静「うふふ、明日はいくらいるの?」 平次「そうよなぁ、いよいよ本陣のりこみだし、十両は懐に入れてねぇと…」 お静「男物をいくら積んだって十両も貸してくれませんよ」 お静、風呂敷を敷いて、箪笥から自分の着物を出し、思いついて刺している玉簪も質草にする。 平次「すまねぇ、恩にきるぜ」 お静「みんな、おまえさんが、一生懸命、稼いでこしらえてくれたんじゃありませんか。お役のためなら喜んで裸になりますよ」 平次「おめぇにゃ、いくら惚れ直したってきりがねぇな。ありがてぇ(お静に柏手を打って拝む)」 お静「かかぁ大明神、かかぁ大明神ってね」 平次「ばか」 ふたりで笑う。 * ラストシーン 平次と笹野様、取り返した短筒と小田切孝吉を見送る。遠くでお静が見ている。お静に気づいた平次。 平次「笹野様、私は…これで…」 笹野「(お静に気づいて)そうか、かわいい女房と待ち合わせか」 平次「へぃ、これから権現様へお礼参りに参ろうと存じまして…」 笹野「なるほど」 平次「では…」 平次、お静のところに走りより、歩いていく。 |
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| 40話 | 2月1日 | 節分の女 | 瑳峨三智子 永野達雄 |
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前任の定廻り同心榊原良太郎を陥れ、越前屋の受け持ちとなり、賄賂を受け取っていた国枝順之介。病身の榊原の代わりに越前屋を殺した榊原の妻同然のお芳。事情を知る仙吉を斬った国枝。恨みをはらしたものの、榊原とお芳の運命は…。 ゲスト 瑳峨三智子さん、永野達雄さん 瑳峨三智子さんとは、映画「恋や恋、なすな恋」以来の共演でしょうか。 冒頭、平次の裃姿が見られ、踊りも見られます。鬼退治の踊りですが、平次は「鍾馗(しょうき)様?豆まきシーンもあります。 八五郎はまた怪我をしていました。左腕を三角巾で吊っていましたが、演技でないような。 平次は、羽織を脱いで、左腕にかけての立ち回り。その羽織を相手に投げ、なんとまた左手で投銭をしていました。
* ラストシーン 平次の家。平次とお静が炬燵に入ってみかんを食べている。 平次「お静」 お静「ん?」 平次「もし俺が半年で死ぬとわかったら、どうする?」 お静「そうねぇ、だ~れもいない何も事件が起こらない、静かな所へ行って、おまえさんと二人っきりになるわ」 平次「やっぱり女だな」 お静「じゃぁ、おまえさんだったら、どうします?」 平次「俺か?…俺だったら…やっぱりそうするな」 お静「ほれごらん、同じじゃありませんか」 二人で笑う。 平次「いやに冷えてきやがったなぁ」 平次、炬燵から抜けて、障子を開ける。 平次「あっ、冷えるはずだぃ。雪が降ってきたな」 夜回りが拍子木を叩きながら、路地を歩いていく。 |
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| 41話 | 2月8日 | 黒い魔手 | 新宮寺寛 加川栄三 |
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近所の子供達がどじょうを獲りにいったまま、行方不明に。子供を捜しに行く平次。寺の境内にどじょうの駕篭が散らばっていた。不審に思う平次。寺の蔵には油が大量にあった。片目の寺男が平次の行く手を阻む。町方が寺に入った廉で平次は十手を召し上げられた。すでに笹野様まで謹慎を申し渡されていた。 ゲスト 新宮寺寛さん、加川栄三さん 原作は「五つの命」? 平次が大勢の浪人に囲まれた時の立ち回り。あきらかにスタントマンとわかる場面がありました。でんぐり返しとか、小屋根に飛び乗るところなど。もう少し、橋蔵さんに似た方にしてほしかったです。ラストの平次が川に飛び込んだときの水中撮影もスタントマンかな? 十手を召し上げられた平次と周りの人々の寂しさがよくでていました。八五郎もお弓も涙して。平次が十姉妹に餌をやるときの後姿、お静が神棚から十手を取ろうとしてなかったときの仕草など。 ラスト、着替えをする平次ですが、立ち姿が粋で色っぽいですね。私の大好きなお静が羽織をきせかける場面がありました。 * 十手を召し上げられた平次。 平次、将棋盤の上で銭をはじいている。 お静「おまえさん、栗が煮えましたよ(寂しそうに目を伏せている)」 平次「なかなか美味いじゃないか、食いねぇ…」 二人とも落ち込んでいる感じ。 平次「(場を明るくしようと)あ~ぁ、虫が食ってやがる」 お静「(少し微笑むが、涙をこらえて)お茶をいれますか」 お静、立ち上がり、長火鉢のところでお茶をいれるが、泣いてしまう。 平次「お静。心配をかけてすまねぇな」 お静「何を言うんですよ。おまえさん」 お茶をいれて戻る。 お静「もう、こんな話はよしましょう。いいじゃないの、もし、本当に岡っ引きをやめたら、おまえさんとふたりで、子供相手の三文商いでもしましょうよ。おまえさんと一緒なら少しもかまわないわ」 平次「ありがとよ(微笑んで)だが、落ち度がこっちにあるとしても、あれだけのことで十手をお召しあげとは、ど~も腑に落ちねぇ。それにこうなったからって、子供をほっとくわけには、いかねぇよ」 |
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| 42話 | 2月15日 | 十手子守唄 | 藤間紫 鮎川浩 |
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岩城屋にお元の息子、六之介がもらわれていった。一方、平次が捨て子があったとその赤ん坊を家に連れてきた。そしてお元の知人のお仙の水死体があがる。しかし、その子供が見当たらない。子供を探し回るお元に不審を抱く平次。母子の情をうたいあげたエピソード。 ゲスト 藤間紫さん、鮎川浩さん ゲストは公私共に橋蔵さんとつきあいがあった藤間紫さん。ゲスト回数もナンバー3です。 さすが、岡っ引きの家、寝ている赤ちゃんの上に小さい御用提灯のおもちゃがぶらさがっていました。 冬で寒いのでしょうか、親分の着流し姿(裾をからげないで)が多かったです。 平次とお静が必死に赤ちゃんの看病をする場面がほほえましかったです。 * 赤ちゃんの看病 赤ちゃんが熱を出して寝ている。平次が帰宅。 お静「おまえさん、たいへんだんですよ」 平次「どうしたい」 お静「お昼すぎから、体が火の様に熱くなって…」 平次「医者に診せたのか?」 お静「ええ、はしかですって」 平次「はしか…」 お静「えぇ、どうしたらいいのかしら」 平次「ど、どうしたらいいって…医者がああしろ、こうしろって言い終えていっただろう」 お静「えぇ」 平次「はしかは冷やしちゃいけねぇんじゃねぇかなぁ」 お静「熱が高い時は、冷やした方がいいって…」 平次「あぁ」 お静「部屋を暖かくして外の風に当てないようにって」 平次「そうかい。じゃその通りに介護してやりゃいいや。はしかってやつはな、一度は必ずかかる病気だ。心配はねぇさ」 お静「でも苦しそうで見てられないわ」 平次「でいじょうぶだよ。俺もここで夜っぴいで起きてやるからよ」 お静「おまえさん、疲れているんでしょ」 平次「ひとの命にゃ変えられねぇよ。(赤ちゃんに向かって)おぃ、いいかい、しっかりするんだよ。えっ、おじちゃんもおばちゃんもついててやるからな。早く治るんだぜ」 * ラストシーン 神社。お元に赤ちゃんを返す為、平次、お静、八五郎、お品がくる。お元はすでに東屋に座っている。 平次「おぅ、もう来てるぜ。さぁ、おめぇのおっかさんが迎えに来てるよ。おいらともせっかく馴染みになったのに、これでお別れだ。しっかり抱いてもらうんだぜ」 お静「抱いてもらったって、すぐまた引き離されるんじゃないか、はかない母子だねぇ」 平次「つまらねぇこと言うんじゃねぇ」 お静「だって…いいかい、みんなにかわいがってもらうんだよ、ね。病気しないように…いつまでも達者でいておくれよね(赤ちゃんに頬刷りする)」 平次「くどくど言ってねぇで、貸しな、ほらよ」 平次、お静から赤ちゃんをとりあげるが、ぎごちない抱き方。これから赤ちゃんを岩城屋に連れて行くというお元に病気上がりだから4,5日してからでいいと情けをかける。 平次「お静、俺たちはお参りして帰ぇるとするか」 お静「えぇ」 平次「この神社、夫婦でお参りすると利発な子供を授からせておくんなさるぜ」 お静「(喜んで)本当ですか!」 平次「あぁ、神様は嘘は言わねぇ」 ふたりで笑う。 八「そうするってぇとこの八五郎さんがお参りしても何のご利益もねぇってことか」 お品「私はこれから先のことをお願いしてこよう」 八「おぅ、俺も行こうっと」 4人で神殿に向かう。 |
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| 43話 | 2月22日 | お由良の罪 | 三島ゆり子 不破潤 |
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大勢の男を惑わす小悪魔のような女、お由良が殺された。容疑者は質屋上総屋の番頭金五郎、浪人織部鉄之助、大工の若吉、幾松の母お関、そして八五郎!意外にも祝言が決まっていた伊勢屋治三郎にも疑いが…。死因は浪人が首を絞めたためか、お関が川に放り込んだためか、治三郎が棒で殴ったためか…永遠の謎となる。 ゲスト 三島ゆり子さん、不破潤さん 原作 同名の「お由良の罪」 平次とお静が痴話喧嘩?そのあと八五郎にアリバイを聞きますが、平次ったらお由良が八五郎に言ったであろうことばを女言葉で再現したのが面白かったです。 お静は腰元に扮して浪人の殺しの証拠を探します。 伊勢屋治三郎は、棒でお由良を殴ったことになっていますが、治三郎の回想シーンでは浪人がお由良の首を絞め、ぐったりしたお由良を治三郎が見てそのまま、逃げ出しています。台詞が抜けているのではないかと思いました。 * やきもち 平次の家。平次、長火鉢のところで一杯やっている。お静が肴を運んでくる。 平次「なぁ、お静、おめぇが娘の頃にゃ、嫁にほしいって話がふるほどあったそうだな」 お静「何です?だしぬけに」 平次「その中にゃ、気に入ったのも二人や三人、あったろう?」 お静「そりゃ、こっちの言いたいことですよ。今になって、そんなこと言うんなら、さっきのお由良さんの話じゃないけど『私はこの度、平次と縁切りになりましたから、お望みだったら、どなたへのところにもお嫁に参ります』ってふれてきますからね!」 平次「そんなこと言ってみろ!…こいつぅ~(笑いながらお静の頬をつっつく)」 ふたりで笑う。そこへ八五郎。 八「おっとっとと~」 平次「なんだい、八」 八「また来ます。へぃ、どうも…ムシがおこりかけているのに気がつかなかった、エヘへ…」 平次、冗談半分で八五郎にお由良殺しのアリバイを聞くが、平次と将棋を指していたので潔白です。 平次「しかしな、八、お由良は他の男にゃ、てめぇの方から出向いて行って、あとくされのないように断る算段。おめぇだけにゃ、懐の十手の手前、今日、半日付き合って、天神様にお参りに行ったあとで、とどめを刺そうという段取りだ。(女言葉、手をこまねく仕草で)『ねぇ、八つあん、あんたとは夫婦の約束をしたわけじゃなし、これから会っても口をきかないでおくれでないかい?』な~んて、言われやがったんだろう」 * ラストシーン 平次と八五郎、川端に立っている。 平次「それにしてもお由良は可哀そうな女だよ。騙したやつも騙された奴も自業自得といや、それまでだが」 八」親分、あっしゃ、何もね、騙したわけでも騙されたわけでも…」 平次「いいってことよ。それよりもお由良の供養のためにも亀戸でもお参りするか」 八「へぃ」 平次「ん」 ふたりで歩き始める。 |
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| 44話 | 3月1日 | 江戸っ子びな | 森山加代子 神田隆 加賀邦男 |
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親分の江戸っ子、町人としての心意気が現れた台詞がありました。 冒頭、怪我をしている姫に向かって 平次「お嬢様、どんな、おんまれ(お生まれ)の方か存知やせんが、それが人にものを頼む時のことばですかい?けがらわしい町人のほうが礼儀を心得ておりますぜ。」 平次「ちぇッ、べらぼうめ、こっちゃあ、江戸っ子だい!物や金で他人様を助けようなんてみみっちい了見をこれっぽっちも、もちあわせちゃいねぇや。困ったときはお互い様。今の今まで、助けて差し上げるつもりでしたが、やめにしましたぜ。お嬢様、世の中、お武家衆だけで、動いているわけではございません。そこんところ、一度ゆっくり考えてみておくんなさい。人間には尽くさなきゃならない、礼儀というものがあるんだ…ごめんなすって。」 再び、刺客が襲ってくる 平次「そうはいかねぇ。どんな訳があるにしろ、大の男がよってたかって、ひとりの娘を襲うんじゃ、お天道様に申しわけがたたねぇや。」 お照の事情を知らない時のお静はやきもちを妬いたり、心が落ち着きませんでしたね。 親分がお照のいる「ひょうたんや」に足繁く通い、「これで、三日も私の作ったものを一口もたべてくれない…」と溜息をつきます。 お照が「お静姐さん」をお姉さんだと思って、平次の家に来た時、お静をみて「親分の姉上っていうからもっと年とった人だと思っていたわ。」と言います。そのお照の言葉に平次もお静もびっくり。親分のあわてようもおもしろかったです。ラストシーンを付け加えます。これを書かないと題名に「雛」が何故ついているのか、わかりませんものね。 平次とお静が近所の子供たちのためにお雛祭りをしようと、お雛様を飾っています。お弓が、二人を見て「お雛様みたいね。」と冷やかすのです。 平次は照姫様こそ、りっぱなお婿さんをもらって、お内裏様のようになるといっていましたが |
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| 45話 | 3月8日 | 桐の極印 | 水木襄 万里昌代 |
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左官屋藤七の水死体から極印のない小判が出てきた。にせ小判と思った平次だが、なんと七年前豊臣家から三人組の人足とともに七千両が消えたが、そのうちの一枚だった。三人組のひとり上総屋の娘が誘惑され、犯人は意外にも…。 ゲスト 水木襄さん、万里昌代さん 今回から清吉役の池さんが俊一から信一に改名。 八五郎が事件を知らせに平次の家にいくと平次は障子張りの真っ最中。夢中になって耳を傾けません。やけっぱちに事件の報告をする八五郎が面白かったです。 今回は平次のユーモアのある会話が目立ちました。 * 平次の面白会話 お静「ちょっと買い物に行ってきます」 平次「あぁ」 お静「このごろ、何もかも高くなって困るわ」 平次「(皮肉っぽく)亭主の稼ぎが悪くてすまねぇな」 お静「うふふ、そんなつもりで言ったんじゃないわ」 上総屋の見張りをしている八五郎、目をこすって眠そう。 平次「八、代わろう」 八「心配いりゃせんよ、まだ…(大あくびをする)」 平次「その顔で、まだまだかい?起きてるか、寝てるか、わからねぇ目つきしやがって」 八「やだな~、こりゃ生まれつきなんですよ。文句あんなら、おふくろに言ってくださいよ」 * ラストシーン 平次、耳かきをしている。 八「ねぇ、親分、下手人がお登世と和三郎だったということは、わかるんですがね、七千両の隠し場所は壁の中ってのは、どうしてわかったんです?」 平次「八、事件は足元から洗えと言ったろう。人間、大事なもんは、体の近くに置きてぇもんだ。だから上総屋が、寝起きしたところを聞いたんだ」 八「な~るほど」 平次「藤七が、しつっこく上総屋をせびっていたから、ふたりで小判を壁に塗りこんでいたからだろう。藤七は確か、左官屋のはずだぜ」 八「(ポンと手を叩いて)おっ、おそれいりやしたな」 お静「お茶がはいりましたよ」 八「どうもすいません。そりゃそうと昨日の親分の絵解きなんか…見せてやりたかったな」 お静「絵解きもいいけど上総屋さんは、どうなるのかしら」 平次「店は取り潰しになるだろうな。下働きの万平が、お嬢さんを助けて八十八ヶ所の札所廻りに出るそうだ」 八「それが済んだらね、万平が昔働いていた三河でもって、小間物屋でも開いて、お佐代さんの嫁ぐ日まで面倒みるって、言ってましたよ」 お静「よかったわねぇ」 平次「八、どうだ、一丁(将棋を指す仕草)いくか」 八「挑戦ですか?おもしろい、いきやしょう」 八五郎、将棋盤を持ってくる。 八「へへ…親分だからって、手加減はしませんよ」 |
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| 46話 | 3月15日 | お静のいのち | 堀井永子 不破潤 |
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南部坂旗本小堀家に奉公に上がった三河屋の娘、お葉が中間三次との不義密通の廉でお手打ちとなった。小唄の師匠、小間物屋の後家と次々に小堀家で殺されていく。旗本に町方は手出しをするなという笹野様の忠告をよそに平次は、十手、取り縄を返上して、事件に立ち向かう。 ゲスト 堀井永子さん、不破潤さん お静がお町の身代わりに旗本屋敷へ上がると申し出ます。平次は許したものの心配顔です。 お静の尾行をしていく平次たちの邪魔をする浪人たち。平次は投銭をしますが、そのあとの場面で平次が銭束に銭をしまう仕草をしました。投げた銭をちゃんと拾ったということでしょうか。 旗本屋敷内の牢屋に入れられてしまったお静。火事が発生し、薄れ行く意識のなかでの平次との回想シーン、お熱かったですね。 お静を助けようと火の中に入っていく平次、片袖で口を覆う仕草が色っぽかったです。 八五郎も小唄の師匠の義兄に扮し、酔ったふりをして小堀家を訪ね、探りを入れました。 * 身代わり お静「三河屋あんのお嬢さんの代わりに私が小堀家のお屋敷へ行くっていうのは、どうかしら?」 平次「どういう意味だい?」 お静「あのお屋敷、どうして次から次へと女が殺されるか、おまえさんが忍び込んで探るよりも私の方が手っ取り早くわかると思うんですよ」 平次「かわいい女房にそんなことさせねぇよ」 お静「それなら、おまえさんだって、私にとって、たったひとりの亭主じゃありませんか。いつも危ないところに忍び込んで亭主の帰りをハラハラして待っているんだなんて、私は自分で…おまえさん…あの屋敷を探りたくってうずうずしてるんでしょ?だったら、何故、私に行けって、言ってくれないんですよ。ふふ、夫婦は一心同体っていうでしょ。私はおまえさんが苦しんでいるのを見てられないんですよ」 平次、心配顔。 平次「でも、三河屋の娘は小堀のお屋敷の誰かに顔を見知られているかもしれねぇよ」 お静「知られていなかったら、行かせてくれますね」 平次、困った顔。 お静「私は、おまえさんのところに来た時から、こんなことがあろうかと覚悟は決めていました。それに今度が初めてじゃないでしょ…。ねぇ、いいでしょ」 平次「…」 平次「わかった。めしにしようか」 お静「ええ」 ご飯をよそっているお静の顔を平次は心配そうに見つめる。 * 回想 牢の中で煙にまかれるお静。うすれゆく意識。 お静「おまえさん…」 お静と平次が向かい合い、見つめ合っている顔のアップ。 平次「お静、俺がおめぇに命を賭けたのは、これが初めてのことだ。勘弁してくれよ」 お静「私は、おまえさんのためなら、いつだって、喜んで死んでいきますよ。その代わり、私よりいい人が見つかるまで女房を持たないって約束してくれる?」 平次「おめぇよりいい女か。それじゃ、俺は男やもめを通さなくっちゃならねぇ…困ったな…」 * ラストシーン 平次の家。十手を返しにくる笹野様。 笹野「受け取ってくれ。おまえが、わしの家に忘れていったから届けにきたのだ」 平次「(ちょっと困惑して)へっ、恐れいりやす。平次も十手、取り縄をおき忘れてくるようになっちゃ、おしめいでさぁ。へへ」 お茶をだすお静。 笹野「お静、おまえは今度の一件じゃ、骨を折っただろう。そうだ!平次にねだって、どこか湯治にでも連れて行ってもらうんだな」 お静「まぁ、そんな有り余ったお金、うちの人が持ってるはずありませんもの」 笹野「持ってるとも、なぁ、平次」 平次「えっ?(お静を見て)へぇ」 お静「どうせ笹野様にお借りするんでしょ」 平次「えっ、よく知ってやがら、へへ」 笹野「そこまでお見通しとは…ハハハ」 |
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| 47話 | 3月22日 | 地獄の罠 | 山下洵一郎 戸上城太郎 |
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刑場送りの重罪人、火の玉権六が、脱走した。付き添っていた同心築波新太郎とお品はその責めを負って謹慎の身に。不可解な築波の行動。実は、築波こと成瀬は実父と同様、悪の罠に嵌まって、手引きをさせられていた。お品との恋をきっかけに成瀬は、悪立ち向かう決心をしたのだが…。 ゲスト 山下洵一郎さん、戸上城太郎さん お品が活躍するエピソード。 寒くなると、親分は片袖を引っ張るようにして、口元に持っていき、ひょいひょいと歩いてく姿がなんとなく好き。 * ラストシーン 奉行所の前。 お品が下手人たちを刑場に送るため、奉行所から出てくる。平次、お静、八五郎、お弓が見ている。 お弓「うわぁ、りっぱね、お品さん」 平次「よかった、今度こそ、配下もろとも一網打尽にしたんだ。これが本当の晴れ姿だ」 お静「でもこのお行列に築波新太郎様がいらっしゃらないなんて」 平次「それを言うない。お品さんにゃ、りっぱな十手という恋人がいるじゃねぇか」 八「(お品に向かって)よっ!いいぞ!日本一!」 お弓「八つあん!(八五郎を引っ張る)」 |
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| 48話 | 3月29日 | 辻斬り | 岩本多代さん、南宏 |
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連続して起きた旗本辻斬り事件。ようやく北条家が怪しいとにらんだ平次。だが、ついに町人まで辻斬りの犠牲に。主の北条佐母次郎が、恨みのあった旗本二人を斬ったのだが、血に飢えた狼となり、罪のない町人にまで手を出したのだった。 ゲスト 岩本多代さん、南宏さん 原作は「辻斬」 主、北条の身代わりに下手人と名乗り出た家臣、岩井源三郎。平次は身代わりになる前にひとりの犠牲者も出さないようなぜ、説得できなかったのかと嘆きます。 辻斬りの囮役をいいつけられた八五郎。にわか侍の格好は、羽織、袴にほっかぶりというなんか情けない。犬の声や辻斬りらしき侍の出現にびくびくして、腰を抜かしてたいへんでした。 * 平次の身を案じて 平次の家。 平次「それはそうと、お静、何のために明神様へ行ってたんだ」 お静「私もお参りですよ」 平次「お参り?」 お静「辻斬りが一日でも早くあがりますようにって。それから、おまえさんの体に万一のことがないようにって」 平次「ほぅ~」 お静「何がほぅ~ですよ。今度という今度は、おまえさんが出かけたあと心配で心配で…今度の辻斬りはすごいきき腕だっていうじゃありませんか」 平次「わかったよ、お静。安心しな、俺はおめぇの為にも辻斬りなんかにゃ、斬られやしねぇぜ」 お静「(平次の肩をなでながら)本当に気をつけてくださいね」 平次「はいよ(お静の手を握りながら)わかった、わかったよ」 お静、平次の背中によりそう。 八の声「親ぶ~ん!…親ぶ~ん」 平次「(ふりむいて)濡場にとんだ半畳が入りやがったぜ」 お静、平次の肩をつねる。 平次「あ痛ぇ~、え~痛ぇな~」 八五郎が入ってくる。 八「何が痛ぇ~だろうなぁ。(ふてくされて)昼間っから当てられちゃ、たまらねぇや」 平次「何をぶつぶつ言いやがって。裏口なんかから入ってきやがって」 * ラストシーン 境内。 八「しかしね、親分。辻斬り退治は、とんだ幕切れになりましたね。お可哀想なのは、萩野様だ。どう考えたって気の毒としかいいようがねぇやな」 平次「おぅ、八、見な」 萩野と源三郎が、お坊さんの後についていく。 八「佐母次郎の供養に行くんですね」 平次「萩野様も岩井様がついてりゃ、安心だ。きっとふたりは、嫌なことを忘れて幸せを掴むだろう」 八「そう願ぇてぇや、ねぇ、親分」 平次「おぃ八、おめぇ、近頃殊勝なことを言うようになったじゃねぇか。その心根を忘れねぇことだ。さっ、行こうぜ」 八「へぃ、へへへ」 |
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| 49話 | 4月5日 | 恐怖の心中 | 真屋順子 寺田農 |
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偽装心中を偶然目撃してしまったふたりの若い男女。彼らは両国屋の手代佐太郎と両国屋の娘さよ。駆け落ちをしてきたのだった。偽装心中を仕組んだ悪人たちに追われ、両国屋にも追われ、岡っ引きにも追われ…果たしてふたりの運命は…。 ゲスト 真屋順子さん、寺田農さん 待ち伏せていた悪人に八五郎は、こてんぱんにやられてしまいました。また親分の家で養生していました。 平次の立ち回りのあとの顔のアップ、乱れ髪が色っぽかったです。 * ラストシーン 平次の家。 平次「(空を見上げて)おぃ、お静、ちょいと来てみな。もうすっかり春だな。見ろ、あの白い雲」 お静「まぁ、二つ並んで…あれも好き合った仲かしら」 平次「そうかもしれねぇ。好き合った同士なら、一緒になるのがあたりめぇだい。だが、あの若ぇふたりにとっちゃ、今度の一件は苦しい試練だったかもしれねぇな」 お静「そうですね。でも私たちだって、あんなに反対されたら、やっぱり同じようにしたでしょうね」 平次「だろうな」 お静「途中でくじけないことね。お蔭でこうして、おまえさんと貧乏暮らしができるんですもの」 平次「おいおい、それを言ってくれるなよ」 ふたりで笑う。 |
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| 50話 | 4月12日 | 血ぬられた庖丁 | 香川良介 橘ますみ |
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旗本深田春之進の所へ奉公に出ていた火消し「は」組の頭の娘お妙が、殺された。現場に残された血塗られた庖丁はお妙をつけまわしていた留吉のもの。お妙が持っていた守り札に書かれた侍の名。犯人は片目の侍という投げ文。ひとつひとつ謎を解き明かしていく平次。意外な犯人が浮かび上がる。 ゲスト 香川良介さん、橘ますみさん 火消し「は」組のなかに川谷拓三さんがいましたね。 今回の八五郎、やけに平次に反発していました。そのくせ、平次に言われたことを他人に受け売りしていました。 * 珍しい 平次の家。朝食後。 平次「お静、今朝のおつけはうまかったぜ」 お静「おや、珍しい。おまえさんがおつけをほめてくれるなんて。今日はきっと…雨(外を見る)」 八の声「親ぶ~ん、てぇへんだ、てぇへんだ~」 平次「雨の代わりにたいへんなのが、降り込んできやがった」 * 無駄骨 平次の家。平次が八五郎にもう一度深田家を探りに行けといいつける。 八「しかしね、親分、無駄骨を…」 平次「バカヤロー、ぐずぐず言わねぇで、行って来い!無駄骨の積み重ねが岡っ引きの仕事だい」 八「わかりやしたよ。(ふてくされて)行ってきますよ。積み重ねりゃ(両手で箱を積むような仕草)行ってきますよォ、え~」 聞き込みから帰ってきた八五郎。 八「親分、ご注文通り、無駄骨、ボキボキ折ってきましたぜ!近所中に聞きましたがね、深田様のお屋敷にゃ、一つ目小僧はいねぇそうなんで!(嫌味っぽく声を荒げて)残念でござんしたね!もう無駄骨の注文はございませんか!」 お静が笑う。 平次「あぁ、ねぇよ」 八「あっ、そうっすか…じゃ、あっしゃ、これから留吉の野郎をつまみ出しにかかりやすから、親分は夢物語の絵解きでも、ゆっくりやっておくんなさい。す~っとした、じゃ、お邪魔さんでございましたね!」 玄関の戸を思いっきりピシャッと閉める。 平次「あのバカ野郎~」 八五郎、「は」組の頭の家を見張っている。 は組の頭「夜中までご苦労さん」 八「とんでもねぇ、たとえ無駄骨でも積み重ねるのが、あっしの勤めでござんすから、まぁみてておくんなさい」 * ラストシーン | |||