紅牡丹さん

風の武士

この映画は作品としても大好きなものなのですが、ある仕草にふと子供の頃を思い出してしまった作品でもあります。

ガキ大将の号令一下、崖をよじ登り、藪に突入して(まるで野生児)ガキ大将の指示した“陣地”(今では限りなく死語〜)を探すのです。
目的に合うものが見つかると、その場所を口外しないと言う約束をするために始まるある儀式。
それが<金打>(キンチョウと読む)です。辞書によれば“誓いを交わすときに金属を打ち合わせる、刀では鍔と鞘を打ち付ける”とあるのですが、刀を持っている子は「チャリ〜ン」と<金打>の仕草、棒っ木れを腰に差している子は鍔元にある部分に両手をあて「キンチョウッ!」と声を張り上げていたものです。
ただし、その輪の中に女の子ははいれません。(理由? 知りませ〜ん。そんなものだと思ってました。)
女の子たちの処へガキ大将がやってきて「言うな!」それで終わりです。
“指きりげんまん”より強い約束事だと理解していた私達女の子は、しっかりそれを守ったものです。
 
映画では橋蔵さん扮する“信蔵”が中原早苗さん扮する“おなか”から紀州藩の本当の目的を 聞き出すときに<金打>
を切っているではありませんか。それだけに“信蔵”の必死な思いが伝わってきて別な意味で感動してしまいました。
遠い遠い昔の思い出です。
 
ちなみに、映画「銭形平次」では北町奉行の“笹野”と十手同士を打ちつけて金打をしていましたね。